インナーチャイルドとは

インナーチャイルドとは

 

 インナーチャイルドとは大人になった私たちの中に生きている「内なる子供」をいう概念です。

 

 「子どもは地べたにペタリと座ったり、丘からごろごろ転がってみたり、風や空や、動物たちや木々とのつながりを感じ、この世界が自分の友達だと信じています。常に移りゆく景色への好奇心と感受性に満ちています。‘今’に生きる生命力の塊のような存在で、

 

 それがインナーチャイルドの本来の姿」(「子どもを生きれば大人になれる」クラウディア・ブラック著 アスク・ヒューマン・ケア発行より)

 

 子どもはありのままのその子として無条件に愛され、大人の適切な監督と保護を受け、身体的にも情緒的にも守られて慈しんで育てられるべきものです。そうした体験を重ねることで子どもは、この世界は安全で周囲や自己を信じて良いのだという健全な世界観を持てるようになるでしょう。

 

 アダルトチルドレンな私たちは、何らかの事情により、子供としての権利をはく奪されたり手にすることができなかったり、身体的・情緒的な喪失の体験があったと考えられます。

 

 喪失をケアされないことは小さな子供にとっては破壊的に悲しく傷つくことです。本来のインナーチャイルドは「傷ついた子供」の奥に隠れ、傷ついていないふりをしたり感情を麻痺させるなど「コントロールする子供」を身にまとい、心を閉ざして自分を守ることを覚えるのだといいます。