実践のスーパーバイズと
私自身の課題を整理していただくことを目的に、
時々私は、
尊敬する先生の元へ
カウンセリングを受けに出かけます
先日、先生にこう訊ねられました。
「michikoさんが職場のドアを開けて
中に入ったとたん、
談笑していた皆が
一斉にシーンとなったら、
どう感じますか?」
...シーンとなった理由は何だろう?
私には聞かせたくないことや、
私についての悪い評価を話題にしていた・・・?
疎外されたようで不安になり、
焦ってしまうかもしれません
「その後どうしますか?」
先生に重ねて訊ねられ、
私は状況を更にじっくり想像してみました。
シーンとした空気や
その背景は気になりますが、、、
きっと私は
いつも通り皆さんに出勤の挨拶をし、
ゆっくりと身支度した後自席に着いて、
持参した紅茶でも飲んで
一息ついてから、
黙って業務に必要な資料に目を通すでしょう
そんな自分をリアルに想像できたので、
先生にそう申し上げました。
申し上げながら私は、
以前の自分との大きな違いを感じました。
かつての私であれば
そのような状況では間違いなく
耐えられないほどの
疎外感に圧倒されながら、
シーンとなった原因を
焦って探し回るはずです。
ですが今はどう頑張っても、
そこまで強い感情にとらわれる自分を想像できません。
どうしてだろう、と考えました。
恐らくは
ほんの少しではありますが、
私自身についての
理解が深まったからではないだろうか、
と思い至りました
「自分についての理解」
私は自分自身を、
「不安感から焦ってしまいがちで、
劣等感や罪悪感が強く落ち込みやすい」
そう認識しています
自分のネガティブな側面を
思い切って認めてしまうことで、
ほんの少し愛着が湧き、
ひょっとしたらそれらを
「個性」といってもいいのかなと、
おぼろげながらも
感じられるようになりました。
「個性」ですから、
肯定も否定もするものではありません。
だだ、その「個性」により、
自分が気分良く過ごすことを
阻害されることがあるならば、
その時は
少しだけ手を加えることも必要でしょう。
ひと手間ふた手間程度の工夫で、
困った局面を乗り切ることは可能なのだということも、
現在私は学習中です。
例えば
焦る機会を少なくするために、
時間に余裕を持つよう調整したり、
揺れた気持ちを落ち着かせるために
有効なグッズをいくつか用意していたり。
そして
今私が出来ることを
丁寧にやればよいのだと意識することが、
私の場合は大きな安心感を生むことも
「自分についての理解」を深める上で
分かってきたことの一つです。
面倒で地味な作業ではありますが
これは、
自分自身との信頼関係を強くするために
必要不可欠な作業なのだと思います。
先生を訪ねたその時の私は、
焦ってばかりで
計画通りに進まない問題を抱え悩んでおりました
あれもこれもと
出来ていないことや
失敗したことを拾い集めては悲観し
自分は何をやってもダメなのだと
自信を失いかけていた状態でした
こうして絶妙な問いかけをくださることで、
先生は
私の持つ
自己信頼の力を
確認することをサポートをしてくださったのです
ACな私たちは、
自身を冷酷なまでに追い込み、
及第点を付けることなく、
もっともっととハードルを上げて
走り続けてしまいがちです。
そういう時には
必ず気持ちがざわついているはずです。
気持ち、というとらえどころのないものに限らず、
もっと分かりやすい
胸やお腹や手足で違和感を感じるかもしれません。
もしもざわつきや違和感を少しでも確認できたら、
勇気をもって、
一旦止まってみることをおすすめします。
何とか停止できたなら、
深呼吸をひとつして
出来るようになったことや、
楽になったと感じられることが、
きっといくつも出てくるはずです。
新年度が始まりました。
生きることはご苦労の連続ですが、
ご自身との信頼関係を振り返る時間を、
時々ほんの少し作っていいただけたら、
ほんの少し
気持ちをやわらげることが、
どなたにも
きっと出来ると思うのです。