子どもとの信頼を回復する

子どもとの信頼を回復する

今からでもいい 子供の感情を受け止めよう

「ママはすごく否定したよね」

 

数年前のことですが、
娘にそんなことを言われました。

 

 

それは彼女が小学校低学年の頃のこと。
通学路の植え込みに珍しい虫を発見、
帰宅し興奮して私に報告したところ

 

「そんなところにいるわけないじゃない」
そう冷たく言われたと。

 

 

 

何ということでしょう

 

おそらく彼女は学校で昆虫について学び、
下校途中に偶然、
教科書に載っていた虫を発見したのでしょう。

 

早くママに知らせたい!
息を切らせ走って帰ってきたかもしれない。

 

一緒に喜んでくれるだろうと
期待に胸を膨らませた小さな娘の話を、

 

私は冷酷な言葉で切り捨ててしまったのです。

 

 

 

次の日もその虫がいて
再度私に報告したそうですが、
私の反応は同じだったと彼女は嘆きます。

 

 

 

言い訳になりますが、、、、、
当時私は多忙を極めておりました。
精神的にも追い込まれ、
日々分刻みのスケジュール

 

娘の話しに
耳を傾ける余裕が無かったのでしょう

 

その会話すら憶えていないのです

 

 

 

発見した喜び
私と分かち合いたかった思い
承認されたかった気持ち・・・

 

私はどれ一つとして
汲み取ろうとしませんでした

 

娘の気持ちを
無情なたった一言で
粉々に打ち砕いてしまったのです。

 

 

 

多分私たちはそんな失敗を、
日々知らず知らずのうちに
繰り返しているのかもしれません。

 

 

 

子どもが健全に育つには、
いくつか条件があると言われます。

 

基本的な考え方としては

 

大人が大人の責任において、
子どもにとって
安全で安心な環境を整え、
子どもが
子どもらしく過ごすことが許されること

 

一見当たり前で
とても簡単なことのようですが、

 

大人が
心身の健康
経済的
時間的なこと等に
問題を抱えていると、

 

「当たり前」のことが
出来なくなってしまいます

 

気持ちに余裕のないときには、
小さな子どもが
一生懸命表明している感情を
受け止めることが出来ず、
子どもを
自分の問題に巻き込んでしまいがちなのです

 

巻き込まれた子どもは
一体どうなってしまうのでしょう。

 

感情を受け止めてもらえない、
あるいは
そんな感情を持つことは良くない
そう否定されたら、

 

子どもは傷つき
いつか
感情を表現することを
止めてしまうでしょう  

 

そんなことばかり続いてしまったら、
やがて
感情を感じ取ることを
麻痺させるようになってしまうかもしれません  

 

自分自身から湧き出た、
尊重されるべき感情を
拒絶し否定し無視されることが
溜まる一方だったとしたら
どれほど苦しい人生になるでしょう。

 

 

 

とはいえ、
大人にも諸々事情があるのが現実。
いつも完璧にできるはずなどありません。

 

それはそれで良いと思います

 

ただしそんな時には、
決してうやむやにするのではなく、

 

子どもに解るように説明し、
健全で十分なフォローをすべきです。

 

それにより、
子どもは大人を
信頼できるようになるのだと思います。

 

感情を
受け止めてもらえた時と同じように、
尊重されていることも
感じ取ることができるでしょう

 

それはきっと、
子ども自身が自分を肯定できる力となって、
生涯の生きやすさを助けるに違いありません

 

今回の記事は、
子どもをもつお母様やお父様に
限定したメッセージではありません

 

ここで言う「子ども」とは、

 

ご自身の中に抱えている、
小さな子どものことでもあるのです。

 

ACな私たちは、
日々の感情に注目し
受け止める練習をし
子どもとの信頼関係を築き直すことで、
生きやすさを手に入れることができるのだと、
そんな風に思うのです